


オフショア開発会社に依頼をするために、プロジェクトの概要や予算、デザインのイメージなどプロジェクトの情報を伝えるために情報を整理し、資料を作成する必要があります。
前回までに作成する資料について概要を説明しました。
今回はサンプルプロジェクトを見ながら、具体的な資料作成について説明していきます。
サンプルプロジェクトの情報
今回使用するサンプルプロジェクトは
「幼稚園登園チェックインタブレットアプリ」
です。
サンプルプロジェクトの概要
幼稚園に登園する子供達の登園時間と退園時間を管理できるシステムです。
幼稚園に登園また退園するときに、保護者(または園児)が幼稚園の玄関などに置いてあるタブレットからチェックインすることが出来ます。
登園・退園のデータは幼稚園の管理者が確認することができる
作成していきましょう
では実際に順番に作成していきましょう。
サンプルプロジェクトの資料の完成した資料はこちらから確認できます。
【オフショア開発アカデミーサンプルプロジェクト資料ページを開く】
完成した資料と現在学習している部分を確認しながら、迷わないようにしてください。
プロジェクトの概要
まずはプロジェクトの概要を記載していきます。
プロジェクトの概要は
- タイトル
- 詳細(箇条書き)
で作成していきます。
詳細の部分は箇条書きです。資料作成のポイントを忘れてしまった方は、以前のページで確認してくださいね。
資料のこちらの場所になります。

登場人物
次に登場人物を書いていきます。
今回では
- ユーザー
- 幼稚園管理者
- システム管理者
の3つが登場人物として出てきます。
資料ではこちらの場所になります。

登場人物ごとの主要な機能
次に登場人物ごとに主要な機能を書いていきます。
資料ではこちらの部分ですね。

テキストを赤くしている理由は、少しだけ違う部分を明確にしているためです。
ベトナム人が読み間違えないように工夫しています。
類似サービス
類似サービスについてあれば記載します。
資料ではこちらの場所です。

スケジュール
大まかなスケジュールについて記載します。
資料ではこちらの場所です。

予算
オフショア開発の開発費用に使用できる予算を記載します。
ここは、あえて伏せておいても良い箇所です。

登場人物ごとに区別して機能を記載する
続いて、登場人物ごとに機能や体験を分けて記載していきます。

今回は、スプレットシートに記載しましたので、上図のようにシートごとに情報を分けました。
この辺りはお好みで区別してもよい部分です。
※今回は登場人物ごとにタブレットなど単一のアプリケーション経由のみのプロジェクトを想定していますが、複数のアプリケーションからアクセスできるサービスの場合は、別のシートに書くと区別しやすいです。
(例、パソコンとスマホアプリから同じ登場人物がアクセスできるなど)
ユーザー(androidタブレットアプリ)
ユーザーの機能に関する情報を箇条書きで記載していきます。

このような感じですね。
ただ最初から詳細を記載することは難しいと感じると思います。
完璧にせず、後に解説するデザインモックの作り方を参考に、何度かデザインと今回の要件機能概要資料を繰り返して、資料を良いものにしていきます。
幼稚園の管理者システムも同様に作成していきます。

システム管理者の内容も同様に作成していきます。

要件概要資料は大まかに作成できればOK
同じように要件概要の資料を作成する場合は、難しく感じたかもしれません。
しかし、最初は完璧でなくてもOKです。
なぜなら、後に学ぶデザインモックの作成方法を終えてから、また要件概要の資料を見直すと最初に気がつかなかった部分や修正する必要がある部分に気がつきます。
また、要件概要資料はオフショア開発会社に問い合わせるための資料です。
大まかな開発内容が手間なく伝わることが大事です。
加えて、オフショア開発会社との打ち合わせの時に、オフショア開発会社からの提案や指摘などで良い要件概要資料が出来上がります。
要件概要資料は少しづつ改善されるイメージを持つと良いでしょう。

