前回はオフショア開発のメリットについて説明しました。

オフショア開発は、多くのメリットがありますが、当然、デメリットもあります。

今回は、オフショア開発のデメリットについて説明していきます。

ベトナムのオフショア開発のデメリットについて

日本語で会話が可能とはいえ、日本人のように全ての日本語をすぐに理解できるベトナム人ばかりではありません。

そのため、少なからず誤解や聞き間違いが生じたり、聞き直したりすることが起こります。

しかし、これらの問題は対応することが可能です。

口頭ではなく資料で伝える方法や曖昧な指示をなくすこと、ベトナム人が理解しやすい日本語を使用することなどで、誤解や聞き間違いをかなり減らすことが出来ます。

開発したシステムでは、必ずテストを行います。

システム開発の経験がある方は、想像できるかと思いますが、システムやアプリ開発でテストの業務は少なくありません。

このテストの品質に、日本側の想像している状態とベトナム人が想像している状態に大きな差がある場合があります。

例えば、日本側ではシステムがエラーが起こらず、様々なデータ入力に対応できる状態を想像しているのに、ベトナム開発者側では、主なデータを入力にだけ対応し、そのほかのデータを入力するとエラーになってしまうなどです。（メールアドレスのフォームに名前を入力するなど）

上記の例は極端な例ですが、このような事例が多く発生します。

これはベトナム人の開発者はテストをあまりせず、テストを専門に行うテスターがテストを行うためです。

テスターが不在の場合、開発者が行いますが、品質が低いものになってしまいます。

そのため、テスターがチーム内にいるオフショア開発会社を選択するか、テスト項目について、依頼側から詳細を指示する必要があります。

この部分の対応方法については、後のページのオフショア開発の実際の開発パートで説明します。

このようにベトナムのオフショア開発にはデメリットも存在します。

しかし、多くのデメリットは、事前の対策とサポートなど未然に防ぐことが出来ます。

デメリットを理解しながら、対策を行い、オフショア開発のデメリットを最小限にすることが大切です。

では次のページから、オフショア開発の具体的なパートを説明していきます。