


オフショア開発のプロジェクト型(請負型)の注意点を学ぶことで、どのようなオフショア開発会社に問い合わせをするべきか、またお問い合わせをした後にどのような項目をチェックした方が良いのか知っておく事が大切です。
ここでは簡単にオフショア開発プロジェクト型(請負型)の注意点と相性の良いプロジェクトの特徴について学んでいきましょう。
プロジェクト型(請負型)の注意点
既に説明したオフショア開発プロジェクト型(請負型)の特徴と重なる部分がありますが、復習も兼ねてオフショア開発プロジェクト型(請負型)の注意点について説明していきます。
途中で変更は追加費用が必要
プロジェクト型(請負型)では、準備期間に詳細を決めて開発を開始するため、開発途中で変更があった場合、通常は追加費用がかかります。
また資料やスケジュールの変更、テスト内容の変更などは既に作成済みであるため、開発以外にも変更が必要になります。
そのためシステム開発は、簡単な変更であっても、予想以上に費用がかかる場合が少なくありません。
開発開始まで時間が必要
プロジェクト型(請負型)では、システムの機能やデザインなどを全て準備期に決めていきます。
契約前に詳細まで決定してどのようなシステムが納品されるか依頼者とオフショア開発会社で合意を行います。
システム開発やアプリケーション開発は、多くの情報や動作があるため、多くの決定事項があります。
そのため、システムの規模に応じて準備期間は長期間になります。
納品物の認識が曖昧だとトラブルになる
プロジェクト型(請負型)は、準備期に開発するシステムについて詳細を決定します。
そのため、開発を始める前に納品の状態を決めておく必要があります。
開発の経験があまりない場合、開発する前には、納品の状態を把握することは簡単ではなく、曖昧な状態になる事が少なくありません。
納品に関する内容を曖昧にするとトラブルの原因になりやすい部分です。
どのようなプロジェクトと相性が良いか
オフショア開発プロジェクト型(請負型)と相性の良いプロジェクトの特徴について説明していきます。
機能の変更がない
機能の変更がない、もしくは小さいプロジェクトはオフショア開発プロジェクト型(請負型)と相性が良いプロジェクトと言えます。
変更が小さいとは、システムの変更が小さいという意味ですので、見た目の変更が小さい変更でもシステム上の変更が大きい点があることを注意してください。
準備期間が長い、費用をかける事ができる
プロジェクト型(請負型)では、準備期間に機能、デザイン、テスト、検収などの詳細を決めていきます。
そのため、開発開始までに期間に余裕がある、または検討・修正するための費用をかけることができるプロジェクトに向いています。
開発開始前に納品の状態を明確に把握できる
開発開始前にプロジェクトの納品の状態や検収の項目を明確に把握・想像できるプロジェクトが相性が良いです。
プロジェクトをオフショア開発プロジェクト型(請負型)に対応するために
前述したオフショア開発プロジェクト型(請負型)の注意点の内容が該当する場合は多くありません。また該当しても不十分の場合もあります。
そこで、プロジェクトをオフショア開発プロジェクト型(請負型)に合うように対応するようにする方法について説明します。
機能変更が生じないようにする
機能の変更がある場合、オフショア開発プロジェクト型(請負型)では、追加費用がかかるため、相性がよくありません。そのため機能変更を生じないように対策する必要があります。
その方法として
- 機能変更が生じない機能までを開発するバージョンで区切って開発する
- 後に説明するラボ型で開発する
などの対策が必要です。
オフショア開発プロジェクト型(請負型)で機能変更が生じるプロジェクトを行うと様々な問題やトラブルが発生します。
そのため、機能変更が起こらない状態(バージョン)でオフショア開発プロジェクト型(請負型)を開始するか、後に説明する機能変更に対応できるオフショア開発ラボ型で行うかを検討した方が良いでしょう。
まとめ
オフショア開発プロジェクト型(請負型)の特徴について説明しました。
プロジェクト型は、しっかりと用意することで品質の高いシステムを開発することは可能ですが、機能変更に弱い特徴を持っています。
次は柔軟に開発を進めていけるラボ型について説明していきます。

