


オフショア開発のラボ型は、ベトナムの豊富な開発者を生かして、柔軟な開発を行う開発方法の1つです。
ラボ型開発を理解して、使いこなすことで、ベトナムのオフショア開発を最大限に活かす事が出来ます。
オフショア開発ラボ型とは
オフショア開発ラボ型は、専用の開発チームを作成して、開発を行なっていく開発方法です。
期間ごとに契約することで、様々な開発をする事ができるため柔軟な開発を行う事が出来ます。
ラボ型のチーム構成

ラボ型は、開発者のメンバーとブリッジエンジニア、通訳でチームを構成する事が一般的です。
このように専用開発チームを利用できる開発方法のため、社内開発チームのように柔軟な開発をすぐに始める事が出来ます。
また図には記載されていませんが、デザイナーやテスター、データ入力スタッフなどをチームに追加することもできます。
ラボ型の開発の流れ

ラボ型では、アジャイル開発を行うため、上図のような小さなスプリントと言われる開発サイクルを行います。
通常スプリントは
- 準備
- 開発
- テスト・リリース
を1つのサイクルとして開発を行なっていきます。
スプリントの準備
スプリントの準備では、今回のスプリントで行う機能の決定、デザインの作成、開発ドキュメントの作成、テストケースの作成などを行い、スケジュールを作成します。
開発
スプリントの準備で作成したドキュメントやデザイン、スケジュールを元に開発を進めていきます。
テスト・リリース
開発が完了後にテストを行い、リリースを行います。
ラボ型は連続したスプリントのアジャイル開発

上図のようにラボ型の利用期間内で複数回のスプリントを行い、開発を進めていきます。
短い期間でスプリントを繰り返すことで、スプリントの内容を変更する事が容易になり、柔軟な開発が可能になります。
準備の期間にユーザーの反応などのデータを参考にして、開発する機能を変更することで、ユーザーにあった機能を素早くリリースする事ができ、いわゆるアジャイル開発が可能になります。
オフショア開発ラボ型の特徴
ではオフショア開発ラボ型にはどのような特徴があるのでしょうか。
ラボ型の特徴について見ていきます。
柔軟な開発が可能
特に大きなラボ型の特徴は、柔軟に開発が出来る点です。
スプリントごとに開発する機能を決めて、複数回の開発サイクルを行います。
そのため、スプリント開始前に開発を行う機能を変更することで、柔軟な開発が可能です。
対してプロジェクト型(請負型)では、契約前に開発する機能を全て決めます。そのため機能変更は簡単ではありません。
開発開始までが早い
オフショア開発ラボ型では、1つ目のスプリント(開発サイクル)の内容を決めることで開発をスタートすることが出来ます。
そのため、プロジェクト型と比べて、開発を開始するまでの時間を短縮する事が出来ます。
対して、プロジェクト型(請負型)では、開始前に全ての機能を決定し資料を用意する必要があります。開発開始までに多くの時間がかかる事が少なくありません。
オフショア開発ラボ型とアジャイル開発の注意
注意:ラボ型を提供するオフショア開発会社の全てがスプリントと言われる開発手法を行う事は出来ません。スプリントは品質の高いシステム開発を行うために有効な開発手法ですが、プロジェクトマネージャーの負担が強くオフショア開発会社によっては提供していない会社もあります。またプロジェクトマネージャーの力量によって、品質が大きく異なります。開発会社を選ぶ時は注意してください。
詳しくはオフショア開発ラボ型の各論で学びます。
まとめ
オフショア開発ラボ型の特徴について説明しました。
ラボ型のイメージは掴めたでしょうか?
次はラボ型の注意点と相性の良いプロジェクトについて学んでいきます。

